XAMPP(ザンプ)とは、自分のPC(ローカル環境)内にWebサーバーを設置できるように関連ソフトウェアをまとめてインストールし、使う時も簡単にできるようにすることができるパッケージソフトです。
特に WordPress 等の CMS を自分のPC内(ローカル環境)でテストする為によく使われています。
今回はWindowsにXAMPP(ザンプ)をインストールして各設定を行うまでの手順をご紹介します。
XAMPP(ザンプ)をダウンロード
XAMPP Installers and Downloads for Apache Friends へアクセスしてください。
「その他のバージョンについてはこちらをクリックしてください 」を クリック。
今回はPHPのバージョンは5.5xを使いますので「5.5.24 / PHP 5.5.24」の方のダウンロードをクリックして保存します。
ブラウザによって画面は違いますが「ファイルを保存」ボタンを押してインストールファイルを保存します。
XAMPP(ザンプ)をインストール
インストール
先ほど保存したインストールファイルは「ダウンロード」フォルダに入っています。
エクスプローラで「お気に入り」->「ダウンロード」をクリックすると 「xampp-win32-5.5.・・・・」ファイルがありますのでダブルクリックします。
いろいろ出てきますが「OK」や「Next」を押してすすんでいきます。
ここでは何をインストールするか聞いてきます。
FileZilla、Mercury、Tomcat、Fake Sendmail 等はたぶん使わないのでチェックを外してもいいかと思います。
ファイルの設置先も聞いてきます。
通常はCドライブでいいのですがディスクの容量がさみしい場合でDドライブがある場合はD:\xampp にしてもいいです。
チェックが入っているとBitnamiのサイトが立ち上がりますが、そっと閉じてください。
どんどん進みます。
インストールが始まりました。
Windowsファイアウォールも警告が出たら許可します。
インストールが終わりました。
Finishをクリックすると「XAMPP コントロールパネル」が立ち上がりますので Apach と MySQL をスタートしてみてください。
ここで Windowsファイアウォールも警告が出たら許可します。
もう一度 Apach、MySQL をスタートさせます。
正常に立ち上がれば「XAMPP コントロールパネル」の右上のXを押してください。
※右上のXを押しても XAMPPは見えなくだけで終了していませんので安心してください。
Apach、MySQL のスタート時にエラーが出る場合
Apach、MySQL のスタート時にエラーが出る場合は、Apach、MySQLをStopさせてから 「XAMPP コントロールパネル」のQuitボタンを押して XAMPP を終了させてから 新たに起動してみてください。(つまり再起動してください。)
「XAMPP コントロールパネル」を起動するにはは「スタート」->「XAMPP」にあるアイコンをダブルクリックします。
もし、「XAMPP コントロールパネル」が見えない場合は右下の「XAMPP コントロールパネル」のアイコンを右クリック->Quitを押して XAMPP を終了させてから 新たに起動してみてください。
※ちゃんと Quit しないといくつも立ち上がる事になりますので注意してください。
動作確認
Apach、MySQL のスタートが正常にできればブラウザを開いて http://localhost/ と打ち込んでください。
これで XAMPPのインストールは終了しました。
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php設定ファイルの編集
このままWordPressを動かす事はできますが、ファイル(画像)アップロード等での上限設定が低いのでエラーがでる場合があります。そこで php.iniファイルの編集で調整します。
「XAMPP コントロールパネル」の Apach の Config ボタンをクリックして PHP(php.ini) を選択すると メモ帳で開く事ができます。
または、エクスプローラで c:\xampp\php フォルダ内の php.ini ファイルを探してテキストエディタで開きます。
そのなかで
POSTデータの最大サイズ
post_max_size=8M
を
post_max_size=30M
に変更。
1ファイルあたりの最大アップロードサイズ
upload_max_filesize=2M
を
upload_max_filesize=30M
に変更して保存してください。
※値は自由(128M以下)ですので利用用途によって変更してみてください。
変更した設定は「XAMPP コントロールパネル」(右下の「XAMPP コントロールパネル」のアイコンを右クリック->show)で Apach を 再起動(Stop->Start) すれば反映されます。
MySQL(データベース) のパスワードの設定
XAMPP(ザンプ)をインストールした状態では MySQL(データベース) のパスワードは設定されていませんので以下の手順で設定します。
ブラウザで http://localhost/ を開いて左メニューの「セキュリティ」をクリックしてください。
「そのような問題をすべて修正するには、単純に次のツールを使ってください。」の下のURLをクリックしてください。
パスワードを入力して「パスワードを変更しました。」ボタンを押してください。
※(File: D:\xampp\security\security\mysqlrootpasswd.txt) にチェックを入れるとこのファイルにパスワードのコピーが保存されます。
パスワードが設定されました。
念のため、MySQL(データベース) にログインできるかどうかをhttp://localhost/ を開いて左メニュー(下のほう)の「phpMyAdmin」をクリックしてください。
ユーザ名: root
パスワード: 設定したパスワード
でログインしてください。ログインできたらOKですので「phpMyAdmin」を閉じてください。
使い方
起動
XAMPP(ザンプ)は(特別な設定しないと)自動で起動しませんので Windows を立ち上げるたびに手動で起動します。(使う時だけ)
「XAMPP コントロールパネル」を立ち上げて Apach、MySQL をスタートさせます。
正常に立ち上がれば「XAMPP コントロールパネル」の右上のXを押して見えなくしてください。
※「XAMPP コントロールパネル」を起動するにはは「スタート」->「XAMPP」にあるアイコンをダブルクリックします。
Webルート
XAMPP(ザンプ)でのWebのルートは C:\xampp\htdocs になります。
しかし、Webのルートは使いません。
Webテストで使う場合はそこから任意のフォルダを置いてそのフォルダ以降で使用してください。サイトは http://localhost/フォルダ名/ で見る事ができます。
そのフォルダ内で WordPress やコンテンツ用のファイル を設置してください。
※フォルダ名は「半角英数小文字」にしてください。
またフォルダは複数設置できますのでそれぞれ独立したサイトとしてみなして管理する事もできます。
例えば、本番で使うサイトのドメインをフォルダ名にすると増えた時にもわかりやすいと思います。
次回は 「 XAMPPにWordPressをインストールする 」です。
おまけ
エクスプローラ
ここで説明している「エクスプローラ(Windowsエクスプローラ)」とは、ブラウザのIE(インターネットエクスプローラ)ではなく Windowsが内蔵しているファイルやフォルダを管理するツールの事です。
エクスプローラのアイコンが見当たらない場合は「ウィンドウズ」キーを押しながら Eキーを押してみてください。
エクスプローラのナビゲーションウィンドウ
エクスプローラはナビゲーションウィンドウが表示させると、今どこにいるのかがわかりやすくて便利です。
Windows8/8.1ではエクスプローラの上部分「表示」「ナビゲーションウィンドウ」をクリックして設定できます。
Windows7はこちらを参考にしてください。
Microsoft ナビゲーション ウィンドウの操作
http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/working-with-navigation-pane#1TC=windows-7
[スタート]メニュー
Widdows8/8.1 の [スタート]メニューは「ウィンドウズ」キーを押すか、画面の左下の「ウィンドウズ」アイコンをクリックしてください。
タブレット用の画面に変わりますので画面を下や横へスクロールさせて目的のショートカットアイコンを探してください。