WordPress4.3は8月後半頃リリースされるとの事でWordPress4.3beta版からいろいろチェックをしています。今後、リリースまで変更されるかも知れませんがその中でちょっと気がついたところを取り上げていきます。
Feature Plugins Tracking を見ると組み込まれる機能の予定が載っています。
リリースの予定は Version 4.3 Project Schedule に載っています。
WordPress4.3 beta1 は https://ja.wordpress.org/2015/07/10/wordpress-4-3-beta-1/ からダウンロードできます。
カスタマイザーメニュー
テーマで使うメニュー設定もテーマカスタマイザー内でも操作できるようになりました。
メニューページ
テーマカスタマイザー
メニュー設定は現在は専用ページで操作できますが、いずれヘッダーや背景のようにテーマカスタマイザー内だけになるのかもしれませんね。
参考:Call for Testing: Customizer Menus
パスワード
パスワード設定の再、デフォルトで複雑なやつが入るようになりました。
「Show Password」ボタンを押すと
変更する事もできます。
パスワードを簡単(弱い/非常に弱い)なのにすると「Confirm use of weak password」(脆弱なパスワードの使用を確認してください)と出て チェックを入れないと保存できなくなってます。
判定は単なる文字の長さだけではないようです。
さらに「1234」や「admin」など、マジやばいパスワードを入れると「危険!」とか「これはだめです」とか出て 設定できなくするともっといいなと思いました。
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Site Icon(ファビコン)
管理画面で Site Icon(ファビコン)を設定できるようになりました。
外観->カスタマイズで「サイト基本情報 」を選択して画像を登録します。( 画像サイズは 512×512 )
するとヘッダーに以下のようなタグが追加されます。
<link rel="icon" href="http://nendeb.com/wp-content/uploads/cropped-236d835ee77e7a9bac1f6122f196177a-32x32.png" sizes="32x32" /> <link rel="icon" href="http://nendeb.com/wp-content/uploads/cropped-236d835ee77e7a9bac1f6122f196177a-192x192.png" sizes="192x192" /> <link rel="apple-touch-icon-precomposed" href="http://nendeb.com/wp-content/uploads/cropped-236d835ee77e7a9bac1f6122f196177a-180x180.png"> <meta name="msapplication-TileImage" content="http://nendeb.com/wp-content/uploads/cropped-236d835ee77e7a9bac1f6122f196177a-270x270.png">
*nendeb.comの場合
キーボードショートカット(Markdown記法風)
投稿の入力時、ビジュアルモードでキーボードショートカットが追加されました。
例えば 最初に##と入力するとそれ以降の文字が h2 の書式設定で自動的に適用されます。
エラー
現在のところ、投稿の新規/修正、固定ページの新規/修正で JavaScriptエラーがでています。
その為、「ビジュアル」とかの Scriptが動きません。
これは「WP Multibyte Patchプラグイン」がまだ対応していない為なのでこのページをテストする場合だけ「停止」したらいいと思います。
もしかしたら ビジュアルエディタ関連のプラグインも同様にエラーがでるかもしれませんので使ってる場合はチェックが必要です。
【2015/08/18追記】
「WP Multibyte Patchプラグイン」が ver2.4 にバージョンアップされ WordPress4.3に対応したもようです。
WordPress4.3を使う場合は 「WP Multibyte Patchプラグイン ver2.4~」が必要です。
WP Multibyte Patchリリースノート
おまけ
WordPress4.3より PHP4スタイルのコンストラクタが非推奨になり wp-config.php 内で WP_DEBUGを true にしていると(テスト環境だけだと思いますが) 警告が出るようになりました。
Notice: 呼び出された WP_Widget のコンストラクターメソッドはバージョン 4.3.0 から非推奨になっています! 代わりに __construct() を使ってください。
現状では対策されていないプラグインやテーマを使っていると他の重要なエラーがあっても この警告で埋もれてしまいます。
該当のプラグインが対応(更新)されるまで停止すればいいのですが、テーマやプラグイン開発等でそうも言ってられない場合もあります。
そこでこの警告だけを非表示にする方法を紹介します。
以下のコードを my-plugin.php に張り付けてください。
/* * Cancel to Marks a constructor as deprecated and informs when it has been used. * PHP4 style constructor method that is deprecated. * @since 4.3.0 */ add_filter( 'deprecated_constructor_trigger_error', '__return_false' );
参考:Deprecating PHP4 style constructors in WordPress 4.3
追記:適応範囲は今後増えるかもしれませんが、現在チェックしているのは「WP_Widget」のところでした。
「WordPress ウィジェット API (WordPress日本語Codex)」の方法は警告がでますが「Widgets API (WordPress.ORG Codex)」の方法でしたら大丈夫でした。
【2015/08/24追記】
「WordPress ウィジェット API (WordPress日本語Codex)」が更新されました。