WordPress 4.4 をチェックしています－ Term Metadataに気をつけて・・

WordPress4.4 は12月8日リリースされるとの事でWordPress4.4beta版からいろいろチェックをしています。今後、リリースまで変更されるかも知れませんがその中でちょっと気がついたところを取り上げていきます。

Feature Plugins Tracking を見ると組み込まれる機能の予定が載っています。
リリースの予定は Version 4.4 Project Schedule に載っています。
WordPress4.4 beta1 は https://wordpress.org/news/2015/10/wordpress-4-4-beta-1/ からダウンロードできます。

取り急ぎ気を付けないといけない所は「Term Metadata」です。今まで使っていたプラグインやテーマで今回追加された関数やテーブルと衝突してしまうと 4.4アップグレード時に画面が真っ白になったり、カテゴリやタグの動作がおかしくなったりしますので注意してくださいね。事前にテスト環境で確認する事をおすすめします。

新しいデフォルトテーマ Twenty Sixteen

WordPress4.4では、毎年この時期にリリースされているデフォルトテーマ「Twenty Sixteen」が追加されます。

詳しくはこちらをご覧ください。
「WordPress4.4 新テーマ Twenty Sixteen をチェックしています」
http://nendeb.com/286

Responsive Images

「自動的にさまざまな画面の解像度やビューポートのサイズ、画面サイズなどの条件に応じて、ユーザーをより適切なイメージを提供します」との事。
要は imgタグに自動的に「srcset」タグが追加され、複数の画像サイズがセットされます。

サンプル

投稿編集画面は今までと同じですが
<img class="alignnone size-large wp-image-11" 
src="http://ドメイン/wp-content/uploads/2015/10/kabegami1_1360-1024x578.jpg" alt="kabegami1_1360" width="840" height="474" />

公開画面では srcset が自動で追加されています。
<img class="alignnone size-large wp-image-11" 
src="http://ドメイン/wp-content/uploads/2015/10/kabegami1_1360-1024x578.jpg" alt="kabegami1_1360" width="840" height="474" 
srcset="http://ドメイン/wp-content/uploads/2015/10/kabegami1_1360-300x169.jpg 300w, http://ドメイン/wp-content/uploads/2015/10/kabegami1_1360-1024x578.jpg 1024w, http://ドメイン/wp-content/uploads/2015/10/kabegami1_1360-1200x678.jpg 1200w, http://ドメイン/wp-content/uploads/2015/10/kabegami1_1360.jpg 1360w" sizes="(max-width: 840px) 100vw, 840px" />

Embeds

以前から Twitter や YouTube 等記事内に URLを貼るだけでサイト表示できるようになってましたが、今回の4.4からはさらに他のブログの記事も同様に埋め込み表示できるようになりました。
但しリンク先も WordPress4.4 を使ってないとだめなようです。

　
【参考】「WordPress 4.4 から他サイトの記事を引用埋め込みできるようになった「Embed」」　http://nendeb.com/315

REST API (phase 1)

何回か延期された「REST API」がようやく追加されました。(phase 1)とかになっているので次がどうなるのかちょっと不安ですがこれからは部分的に使うシーンやテーマ等が出てくると思うので楽しみです。

　

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Term Metadata

データベースに「termmeta」というテーブルが追加されます。
これによりカテゴリやタグに様々な情報が追加できるようになります。

追加された関数

add_term_meta( $term_id, $meta_key, $meta_value, $unique = false )
delete_term_meta( $term_id, $meta_key, $meta_value = '' )
get_term_meta( $term_id, $meta_key, $single = false )
update_term_meta( $term_id, $meta_key, $meta_value, $prev_value = '' )
update_termmeta_cache( $term_ids )

使い方や表現のアイディア等はこれからですね。

※今まで使っていたプラグインやテーマで今回、上記のような追加された関数やテーブルと衝突する場合がありますので注意してください。
※特に、ここのリストに載っているプラグインを使っている場合は注意してください。

Improved <title> output ? wp_title()

WordPress4.1 からテーマの header.php に <title>タグは不要になりましたが 4.4からは wp_title関数が無くなり、非推奨扱いになりました。
「 Notice: wp_title の使用はバージョン 4.4 から非推奨になっています! 代わりに add_theme_support( ‘title-tag’ ) を使ってください」て怒られるのですが、<head> 内に出るので気がつきにくいです。よく確認してください。
もし警告がでてたら header.php から <title>タグを消してテーマの functions.php に「add_theme_support( ‘title-tag’ );」を追記しましょう。

【追記 11/12】
wp_title の「非推奨」は取り下げて 当分の間復活されたようです。しかし、いつ非推奨になるかわかりませんので対応はしていきましょう。

サンプル

function nendebcom_theme_slug_setup() {
   add_theme_support( 'title-tag' );
}
add_action( 'after_setup_theme', 'nendebcom_theme_slug_setup' );

※functions.php に add_action( ‘after_setup_theme’～がすでにあればその中に「add_theme_support( ‘title-tag’ );」を入れましょう。

wp_title関数が無くなった関係で「add_action( ‘wp_title’, ～」も効かなくなります。代わりに「add_action( ‘pre_get_document_title’, ～」となります。
プラグインやテーマ等で使っている場合は両方書いておいた方がいいでしょう

サンプル

function theme_name_wp_title( $title, $sep ) {

	/* 
		ここで、いろいろ $title内を変更
	*/
	return $title;
}
//WordPress ～4.3
add_filter( 'wp_title', 'theme_name_wp_title', 10, 2 );
//WordPress 4.4～
add_filter( 'pre_get_document_title', 'theme_name_wp_title', 10, 2 );

【参考】「WordPress 4.4 から wp_title関数が非推奨になりました」　http://nendeb.com/313