そろそろこの季節がやってきました。WordPress4.6 は 2016年8月17日 水曜日 01:00 に リリースされる予定で beta版からいろいろチェックをしています。
という事で WordPress4.6でちょっと気がついたところを取り上げていきます。
Feature Plugins Tracking を見ると組み込まれる機能の予定が載っています。
リリースまでのスケジュールは Version 4.6 Project Schedule に載っています。
WordPress4.6 は https://https://wordpress.org/news/2016/08/pepper/ からダウンロードできます。
【重要】また、WordPress 4.6 へ更新を行う場合は、必ず WP Multibyte Patch 2.7 の更新もあわせて行ってください。
http://eastcoder.com/2016/08/wp-multibyte-patch-2-7/
管理画面の使用している font が変更されました。
WordPress4.5までは管理画面で 「Google Fonts」を読み込んでいましたが WordPress4.6からは「Google Fonts」が廃止されました。
同時にCSSも変更になっています。
/* WordPress4.5の場合のCSSサンプル */ body { font-family: "Open Sans",sans-serif; } /* WordPress4.6の場合のCSSサンプル */ body { font-family: -apple-system,BlinkMacSystemFont,"Segoe UI",Roboto,Oxygen-Sans,Ubuntu,Cantarell,"Helvetica Neue",sans-serif; }
参考
WordPress 4.6 to Drop Open Sans in the Admin in Favor of System Fonts >> WordPress Tavern
https://wptavern.com/wordpress-4-6-to-drop-open-sans-in-the-admin-in-favor-of-system-fonts
管理画面(投稿タグ)
投稿タグの管理画面のレイアウトが変わりました。「人気のタグ」を表示している場所がWordPress4.5までは上側にありましたがWordPress4.6 からは下側になります。
~WordPress 4.5
WordPress 4.6~
これは、アクセシビリティからの視点、コンテンツ構造を簡単に認識およびナビゲートさせる為だそうです。
参考
Categories and Tags screens changes
https://make.wordpress.org/core/2016/05/16/categories-and-tags-screens-changes/
Shiny Updates
プラグインやテーマなどのバージョンアップや新規登録がページ遷移せずに行われるようになりました。
プラグインバージョンアップ
既に個々にはできるようになっていましたが、複数選択して一括でバージョンアップした場合でも ページ遷移せずに行われます。
①バージョンアップ対象のプラグインにチェックを入れて「更新」を選択して「適応」を押します
②ページ遷移せずにそのまま1つ1つバージョンアップしていってます。
③バージョンアップが終了しました。
プラグイン削除
プラグインの削除も同様にページ遷移せずに行われるようになりました。
①停止しているプラグインの削除リンクをクリックします。
②「いいですか?」て聞いてきますので「OK」を押します
③削除されました。
消える前に一瞬赤くなるところが凝っていて とてもいいです。
プラグインの新規登録
プラグインの新規登録も インストール→有効化 が画面遷移せずにおこなえます。
「今すぐインストール」ボタンを押すと
「有効化」ボタンに変わります
有効化されると、プラグイン一覧画面になります。
参考
Proposal: More Shiny Updates
https://make.wordpress.org/core/2016/06/02/proposal-more-shiny-updates/
※元になっている「Shiny Updatesプラグイン」は プラグインやテーマの自動更新機能もついていましたのでいずれその機能が装備されるかもしれませんね。
テーマ新規登録
管理画面より新しいテーマを探すときに使う フィルタータグ が変更されました。
また、カラーのタグが廃止されました。
~WordPress 4.5
WordPress 4.6~
参考
WordPress 4.6 to Update Theme Filter Tags in the Admin >> WordPress Tavern
https://wptavern.com/wordpress-4-6-to-update-theme-filter-tags-in-the-admin
Theme tags overhaul – Make WordPress Core
https://core.trac.wordpress.org/ticket/33407
Shiny Updates
https://wordpress.org/plugins/shiny-updates/
Editor Improvements(エディターの改良)
エディターの部分も改良されました。現時点ではどのタイミングでこうなるのか、ブラウザで違ったりしてますので様子見です。
リカバリモードでは、多くより良い自動保存機能が導入されています。障害回復モードはバージョンで大幅な改善をしたそうです。
リンク設置する場合も 自動でリンク切れチェックをしてくれます。リンク切れだと赤くマークされます。
参考
Improve the “disaster recovery” mode
https://core.trac.wordpress.org/ticket/37025
Detect broken URLs in the editor
https://core.trac.wordpress.org/ticket/36638
外部ライブラリ
「Masonry」「imagesLoaded」「MediaElement」「TinyMCE」がバージョンアップされました。
一部のプラグインやテーマ等でこれらのバージョンアップに対応してないのもあるかもしれませんので注意してください。
参考
Update Masonry (v3.3.2) & imagesLoaded (v3.2.0) package – Make WordPress Core
https://core.trac.wordpress.org/ticket/32802
Upgrade MediaElement to 2.21.2 – Make WordPress Core
https://core.trac.wordpress.org/ticket/36759
Update TinyMCE to 4.3.13 – Make WordPress Core
https://core.trac.wordpress.org/ticket/37225
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開発者向けコード
他には、開発者向けの関数も追加されています。
DNS Prefetching と Prerender
wp_resource_hints と wp_resource_hints_scripts_styles いう関数が追加されました。
これは「DNS Prefetching」と「Prerender」用のタグを自動で生成する関数です。
「DNS Prefetching」とは、事前に、ドメインを先にDNSの名前解決しておくようにするもので、ちょっと早くなるそうです。
「Prerender」は 事前レンダリングとも言い、指定したURLをブラウザ(Chrome/IE11)が先読みしてくれます。そのおかげで URLを開くとすぐ表示されます。
WordPress4.6からは テーマやプラグインで設定した外部読込の script や css でサイトのドメイン以外のものを自動で「DNS Prefetching」するようになってます。
例えば、TwentySixteen の場合は
<link rel='dns-prefetch' href='http://ajax.googleapis.com'> <link rel='dns-prefetch' href='http://fonts.googleapis.com'> <link rel='preconnect' href='http://s.w.org'>
が追加されます。
もし、「Prerender」を追加したい場合は、以下のコードを参考に my-plugin.php に張り付けてみてください。
/** * Add domains and URLs for resource hints. * * @since WordPress 4.6.0 * License: GPLv2 or later * * @param array $urls URLs to print for resource hints. * @param string $relation_type The relation type the URLs are printed for, e.g. 'preconnect' or 'prerender'. */ function nendebcom_add_resource_hints( $urls, $relation_type ){ if ( ! is_admin() ) { if( $relation_type == 'prerender' ){ $urls[] = 'http://nendeb.com/1'; //事前レンダリングさせたい URL } } return $urls; } add_filter( 'wp_resource_hints', 'nendebcom_add_resource_hints', 10, 2 );
ヘッダーに以下のコードが追加されます。
<link rel='prerender' href='http://nendeb.com/1'>
使い方はいろいろですが、記事によって変更させる場合、どうにか post-id を取得して条件式を追加してくださいね。
※公式な情報ではありません。
※Beta版から作っていますので変更されるかもしれません。
もし不要な場合は、以下のコードを my-plugin.php に張り付けてください。
remove_action( 'wp_head', 'wp_resource_hints' );
※公式な情報ではありません。
※Beta版から作っていますので変更されるかもしれません。
参考
Support for DNS Prefetching & Prerender – Make WordPress Core
https://core.trac.wordpress.org/ticket/34292
DNS Prefetching – The Chromium Projects
https://www.chromium.org/developers/design-documents/dns-prefetching
Prefetching/Preloading and prerendering content with HTML
https://jack.ofspades.com/prefetching-preloading-and-prerendering-content-with-html/
まとめ
今回は、開発者向けの関数がいろいろ追加されているようです。