WordPress 6.1 をチェックしています

WordPress6.1 RC1 が 公開されました。 WordPress6.1 は 2022年11月01日に リリースされる予定なので いろいろチェックをしています。

その中の WordPress6.1 で気がついたところを取り上げていきます。
これから追加・変更があるかもですので、説明や画像等がリリース時と違う場合もありますが随時チェックしていく予定です。

リリースまでのスケジュールは WordPress 6.1 Development Cycle に載っています。

WordPress6.1 RC1 https://wordpress.org/news/2022/10/wordpress-6-1-release-candidate-1-rc1-now-available/
WordPress6.1 RC2 https://wordpress.org/news/2022/10/wordpress-6-1-release-candidate-2-now-available/
WordPress6.1 RC3 https://wordpress.org/news/2022/10/wordpress-6-1-release-candidate-3/

 
2022/11/02 リリースされました。
WordPress 6.1 “Misha” https://wordpress.org/news/2022/11/misha/

新しいデフォルトテーマ「Twenty Twenty-Three」

新しいデフォルトテーマ「Twenty Twenty-Three」がリリースされました。
「Twenty Twenty-Three」は「Twenty Twenty-Two」と同様に 「フルサイト編集(FSE)」で編集できるようになっています。
※「Twenty Twenty-Three」や「Twenty Twenty-Two」のように フルサイト編集(FSE)で編集するテーマを「ブロックテーマ」、従来のテーマを「クラシックテーマ」と呼ばれるようになっています。
※「Twenty Twenty-Three」は WordPress6.1以降で使えます。

TT3 default theme: Announcing style variation selections

「Twenty Twenty-Three」についてはこちらでも紹介していますのでご覧ください。

WordPress6.1 新デフォルトテーマ Twenty Twenty-Three をチェックしています

 
 

Gutenberg ブロックエディタ

WordPress6.0では「Gutenbergプラグインver13.0」でしたが WordPress6.1では「Gutenbergプラグイン」ver14.1まで と 14.2 の一部 が組み込まれました。
これらGutenbergプラグインの過去のバージョンの記事を見る事で 何が変更して追加されたか を見る事ができます。

グーテンベルクの新機能 ver13.1 グーテンベルクの新機能 ver13.2
グーテンベルクの新機能 ver13.3 グーテンベルクの新機能 ver13.4
グーテンベルクの新機能 ver13.5 グーテンベルクの新機能 ver13.6
グーテンベルクの新機能 ver13.7 グーテンベルクの新機能 ver13.8
グーテンベルクの新機能 ver13.9 グーテンベルクの新機能 ver14.0
グーテンベルクの新機能 ver14.1 グーテンベルクの新機能 ver14.2

 

新しいブロック

テーマカテゴリで以下のブロックが追加されました。

【投稿・サイトエディタ共通】
「Search Results Title」
 Display the search results title based on the queried object.

【サイトエディタ】
「テンプレートパーツ」
WordPress6.1 新しいブロック
テーマの partsフォルダにある テンプレートパーツ(ヘッダ・フッタに限らず)を直接指定できるようになりました。
 
例えば「Twenty Twenty-Two」の場合は header-large-dark.html と header-small-dark.html がありますので それぞれアイコン表示されています。
「Twenty Twenty-Three」では comments.html と post-meta.html がありますので それぞれアイコン表示されています。

 
 

ブロックの追加機能

WordPress6.1では既存ブロックに新しい機能が追加されています。
但し、クラシックブロックでは反映されていない機能(設定にもよりますが)もありますのでご注意ください。

カラムブロック(13.1)

カラムブロックに枠線を設置できるようになりました。
WordPress6.1 新しいブロック
カラムの境界線としても使えます。
 
【参考】Column: Add border support to column blocks #39967
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/39967

 

カテゴリブロック(13.1)

WordPress6.0では、カテゴリが空の場合、そのカテゴリは非表示になっていました。
WordPress6.1以降、カテゴリブロックは、空のカテゴリを表示するかどうかを設定できるようになりました。
WordPress6.1 カテゴリブロック
 
【参考】Add new option to show or hide empty categories #39426
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/39426

 

スペーサーブロック(13.2)

スペーサーブロックが上下の余白をサポートするようになり、コンテンツの空白をより細かく制御できるようになりました。
WordPress6.1 スペーサーブロック
 
【参考】Separator Block: Add top & bottom margin support #40551
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/40551

 

カバーブロックとメディアとテキストブロック間の変換(13.3)

カバーブロックとメディアとテキストブロック間で互いに変換できるようになりました。
WordPress6.1 カバーブロックとメディアとテキストブロック

 

ギャラリーブロックの画像間隔(13.4)

ギャラリーブロックの画像どうしの間隔を水平方向と垂直方向 個別に設定できるようになりました。
WordPress6.1 ギャラリーブロックの画像間隔
 
【参考】Gallery: Opt-in to axial (column/row) block spacing controls #41175
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/41175

 

カラムブロック: 2列のバリエーションの名称を変更(13.6)

今までの 2カラム「30/70」や「70/30」の名称が実際の割当(%)になる「33/66」「66/33」に変わりました。
WordPress6.1 カラムブロックバリエーションの名称を変更
 
【参考】Columns block: Change title of one third/two thirds column variation to 66/33 #41734
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/41734

 

カバーブロック(13.7)

カバーブロックのプレースホルダーで[メディアライブラリを開く] と[アップロード] に加えて、[アイキャッチ画像を使用] が追加されました。
WordPress6.1 カバーブロック
 
【参考】Adds placeholder when feature image is in use #41460
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/41460
 
【参考】Start with featured image in media placeholder #41722
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/41722

 

画像ブロックの枠線コントロール(13.8)

画像ブロックに境界線コントロールをサポートするようになりました。
WordPress6.1 画像ブロックの枠線コントロール(
色も変えれます。
 
【参考】Image: Add border block support for color, width, and style #31366
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/31366

 

タイポグラフィのサポートが追加されました(14.0)

WordPress6.1 タイポグラフィのサポート

タイポグラフィは以下のサポートになります。
フォント(font-family)/外観(font-weight)/行の高さ(line-height)/装飾(text-decoration)/大文字小文字(text-transform)/文字間隔(letter-spacing)
※フォントはtheme.jsonでフォント宣言している場合に表示されます。

サポートされるのは以下のブロックになります。

段落・カテゴリ・コード・グループ・縦積み・行・コメント・カバー・メディアとテキスト・引用・目次(オプトイン)
他、テンプレート用にナビゲーション等 いくつか対応しているブロックが追加されています。



 

間隔(寸法)のサポートが追加されました(14.0)

間隔(寸法)(padding margin)のサポートがされるのは以下のブロックになります。

段落・見出し・リスト・メディアとテキスト・テーブル・タグクラウド・動画・目次(オプトイン)・スペーサー(上下のマージンのみ)
他、テンプレート用に投稿日・投稿のタイトル等 いくつか対応しているブロックが追加されています。

 
また、間隔(寸法)はレンジコントロールになっていますが、カスタムトルグボタンをクリックするとダイレクトに数値を入れれるようになっています。
WordPress6.1 間隔(寸法)のサポート追加 WordPress6.1


※マージンはマイナスの値を受け付けませんので必要ならば別にCSS設定をしないとなので注意してください。
 
【参考】Feature request: Allow negative margins in controls #32644
https://github.com/WordPress/gutenberg/issues/32644

 

ブロックごと設計ツールのリスト

さて、ここらで ブロックごとに 何のサポートが使えるかわからなくなってきたところで、わかりやすい表がありました。

【参考】Roster of design tools per block
https://make.wordpress.org/core/2022/10/11/roster-of-design-tools-per-block/

 

読む時間(13.7)

トップバーからアクセスする情報パネルに新しい項目が追加されました。単語、文字、見出し、段落、およびブロックの数に加えて、このドキュメントを読むのにかかる推定時間も含まれるようになりました。
WordPress6.1 読む時間
 
【参考】@wordpress/editor: Add estimated time to read to table of contents in editor #41611
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/41611

 

ブロックのロック機能

ブロックのロック機能に「templateLock」が追加されました。
例えば、グループブロックにロックをかける際、下位ブロックにも自動でロックをかけれるようになります。
WordPress6.1 ブロックのロック機能
※この場合、「templateLock」は「all」になります。
 
【参考】Content locking features and updates
https://make.wordpress.org/core/2022/10/11/content-locking-features-and-updates/
 
【参考】InnerBlocks
https://github.com/WordPress/gutenberg/blob/17dcc197cc2032840338143ed8e3a46774d48be8/packages/block-editor/src/components/inner-blocks/README.md#templatelock

 

ブロックリストのデフォルトの表示設定(13.3)

ブロックリストビューが既定で開いているか閉じているかを設定を行うことができるようになりました。
WordPress6.1 ブロックリストのデフォルトの表示設定

 

ブロックリストに HTMLアンカー 表示

ブロックリストにHTMLアンカー(CSSで言うid)が表示されるようになりました。
WordPress6.1 ブロックリストにHTMLアンカー表示

 

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フルサイト編集(FSE)

そろそろブロックテーマを触る機会が増えてきそうですね。
ブロックテーマを使う際に利用する「フルサイト編集」もだいぶん細かい所を設定できるようになりました

サイトエディタの基本的な操作方法はこちらをご覧ください。
「サイトエディタを使用する| WordPress日本語サポート
https://wordpress.com/ja/support/site-editor/

 

ナビゲーションブロックの改善

超 使いにくいナビゲーションブロックが少し改善されています。
 
【参考】Add select icon for Navigation Block’s menu button #43674
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/43674
 
【参考】Navigation Link: Add typography support #44005
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/44005
 
まだまだ改善していくもようのようです。

 

サイトエディター内から作成できるテンプレートの種類が増えました。(13.6)

 
【参考】Expand the types of templates that can be added in the Site Editor #37407
https://github.com/WordPress/gutenberg/issues/37407
 
【参考】[Site Editor]: Expand the template types that can be added – single custom post type and specific posts templates #41189
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/41189

 

見出しの文字間隔(14.2)

グローバルスタイル で、見出しの文字間隔を変更できるようになりました。
 
【参考】Show Letter Spacing in Global Styles -> Typography -> Headings #44142
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/44142

 

グローバルスタイルにレターケースを追加(14.2)

グローバルスタイル で、見出しの大文字小文字を設定できるようになりました。
 
【参考】Allow setting Letter case and Decoration to ‘None’ and add Letter case to Global Styles #44067
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/44067

 

サイトアイコン

サイトエディタでクリックで左メニューを表示する「W」マークがサイトアイコンを表示するようになりました。
投稿・固定ページ編集でも、一覧に戻る「W」マークもサイトアイコンを表示するようになりました。
 
サイトアイコン無し
WordPress6.1 サイトアイコン無し

サイトアイコン有り
WordPress6.1 サイトアイコン有り
 
サイトアイコンを登録する場合はサイトロゴブロック設定からかカスタマイザーで設定してください。
WordPress6.1

 

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開発者向け

WordPress6.1 ではいろいろな機能やアクションフィルターが追加されています。
そのなかで ぉ! と思ったのを紹介します。

 

Appearance Tools(14.0)

theme.json で使う「appearanceTools」が add_theme_support でも宣言できるようになりました。
「appearanceTools」を設定すると、以下のグローバル スタイル設定が使えるようになります。


border: color, radius, style, width
color: link
spacing: blockGap, margin, padding
typography: lineHeight

 
【参考】Theme Support Appearance Tools
https://developer.wordpress.org/block-editor/how-to-guides/themes/theme-support/#appearance-tools
 
クラシックテーマではありがたい仕様です。

	// Appearance Tools
	// Use this setting to enable the following Global Styles settings:
	add_theme_support( 'appearance-tools' );

 
■2022/10/23追記
この機能は6.2に移行されました。
【参考】Bundled themes: opt-in to appearance tools
https://core.trac.wordpress.org/ticket/56487

 

Update URI

WordPress5.8で採用された プラグイン向けの「Update URI」がテーマにも使えるようになりました。
テーマの style.css に「Update URI」を設定すると、WordPressテーマディレクトリから同名のテーマの自動更新で誤って上書きされるのを防ぐことができます。
 
【参考】Introducing “Update URI” theme header in WordPress 6.1
https://make.wordpress.org/core/2022/10/06/introducing-update-uri-theme-header-in-wordpress-6-1/

 

theme.json spacingScale/spacingSizes

theme.jsonでは「spacingScale」「spacingSizes」が追加されました。
「spacingScale」「spacingSizes」を設定するとユーザーはpaddingやmarginを決められたステップで設定できるようになります。
 
【参考】Theme.json: Add spacing size presets #41527
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/41527

 

theme.json customSpacingSize

theme.jsonでは「customSpacingSize」が追加されました。
「customSpacingSize」を false に設定するとユーザーはpaddingやmarginを決められたステップでしか設定できなくなります。
 
【参考】Introduction of presets across padding, margin and block gap
https://make.wordpress.org/core/2022/10/07/introduction-of-presets-across-padding-margin-and-block-gap/
 
【参考】Spacing presets: Implement disabling of custom space sizes #43216
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/43216

 

theme.json fluid

theme.jsonでfluidを追加するとフォントサイズを画面幅で可変処理できるようになります。

「Twenty Twenty-Three」ではもう使われていますね。
 
【参考】Typography: add explicit bypass for fluid font size calculation #42757
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/42757

 

theme.json のフィルター

theme.jsonをphpコードで後から追加変更できるようになりました。

theme_json_default: WordPress が提供するデフォルトのデータにフックします
theme_json_blocks: ブロックによって提供されるデータにフックします
theme_json_theme: テーマによって提供されるデータにフックします
theme_json_user: ユーザーから提供されたデータにフックします

 
【参考】Filters for theme.json data
https://make.wordpress.org/core/2022/10/10/filters-for-theme-json-data/

 

■2022/10/20追記
上記フィルター名が変更されました。
wp_theme_json_data_default: WordPress が提供するデフォルトのデータにフックします
wp_theme_json_data_blocks: ブロックによって提供されるデータにフックします
wp_theme_json_data_theme: テーマによって提供されるデータにフックします
wp_theme_json_data_user: ユーザーから提供されたデータにフックします

【参考】Editor: Rename new theme_json_{$context} filters.
https://core.trac.wordpress.org/changeset/54501

 

ナビゲーションブロック

ナビゲーションブロック用のフィルター「block_core_navigation_render_inner_blocks」が追加され、ナビゲーションブロックのメニュー項目をPHPコードで変更できるようになりました

基本、こんな感じでてきるようです。

add_filter(
	'block_core_navigation_render_inner_blocks',
	function( $inner_blocks ) {
		$menu_item = [
			'blockName'    => 'core/navigation-link',
			'attrs'        => [],
			'innerBlocks'  => [],
			'innerHTML'    => '',
			'innerContent' => [],
		];
		$inner_blocks->offsetSet( null, $menu_item );

		return $inner_blocks;
	}
);

 
【参考】Block Library: Add filter for inner blocks in the Navigation block #37998
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/37998

 

register_block_type handles

register_block_type で使う script や style の ハンドル設定方法が変わりました。

WordPress6.0.xまでの以下の記述方法は非推奨になり
editor_script
script
view_script
editor_style
style`
 
WordPress6.1からはこちらに変更されました。
editor_script_handles
script_handles
view_script_handles
editor_style_handles
style_handles
またハンドルは1つでも array() で括らないとだめぽいです。
 
【参考】Block API changes in WordPress 6.1
https://make.wordpress.org/core/2022/10/12/block-api-changes-in-wordpress-6-1/

 

Disabling base layout styles

レイアウト ブロック サポート スタイルをオプトアウトできるようにします
例えば、列ブロックの 標準の列gap が無くなり、テーマの独自スタイルが作りやすくなります。

// Opt in to remove layout styles.
add_theme_support( 'disable-layout-styles' );

 
【参考】Layout: Add a disable-layout-styles theme supports flag to opt out of all layout styles #42544
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/42544
 
【参考】Theme Support Disabling base layout styles
https://developer.wordpress.org/block-editor/how-to-guides/themes/theme-support/#disabling-base-layout-styles

 

ブロックパターン

ブロックパターンカテゴリに「footer」が追加されています。

Compat: Block Patterns: Add new Footers category #44200
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/44200

block-patterns.php内

register_block_pattern_category( 'footer', array( 'label' => _x( 'Footers', 'Block pattern category' ) ) );

カスタマイズで「footer」を追加してる場合は注意しましょう。
 
また、ブロックパターンのメタデータに「Post Types」も追加されました。
これによりブロックパターンを「Post Types」で制限する事もできるようになりました。

 

PHPMailerを6.6.5に更新

メールを送信するモジュール「PHPMailer」が v6.6.5へバージョンアップされました。
特に気にする必要はありませんが、問い合わせ等のメールテストはしといた方がいいです。
 
【参考】PHPMailer: Update to v6.6.5
https://core.trac.wordpress.org/ticket/56772

 

jQuery

jQuery UIライブラリをバージョン 1.13.1 から 1.13.2 に更新しました。
 
【参考】Theme Support Disabling base layout styles
https://developer.wordpress.org/block-editor/how-to-guides/themes/theme-support/#disabling-base-layout-styles
 
【参考】Update jQuery UI library for 6.1
https://core.trac.wordpress.org/ticket/56239

 

jQuery ライブラリをバージョン 3.6.0 から 3.6.1 に更新しました。
 
【参考】Theme Support Disabling base layout styles
https://developer.wordpress.org/block-editor/how-to-guides/themes/theme-support/#disabling-base-layout-styles
 
【参考】Update jQuery to version 3.6.1
https://core.trac.wordpress.org/ticket/56451

 

新しい関数/フィルター

「@wordpress/style-engine」
ブロックのスタイルをレンダリングするための関数が追加されています。
 
【参考】@wordpress/style-engine
https://developer.wordpress.org/block-editor/reference-guides/packages/packages-style-engine/

 
「is_admin()」あたりの関数の名前が変更されました。
例えば is_admin()→is_admin_screen()
従来のis_admin()は使えますがいずれ非推奨になるそうです。
 
【参考】Rename is_admin() and related functions for clarity
https://core.trac.wordpress.org/ticket/56400

 
他、こちらで、わかりやすく まとめられていますのでご参照ください。
【参考】WordPress6.1で追加された関数・クラス・アクション/フィルタ―フックまとめ
https://qiita.com/TetsuakiHamano/items/ff203ff29caa9cf6a5ff

 

データベースクエリのキャッシュ

ちょっと気になったのはこれ。

WordPress 6.1 では、WP_Queryクラスでデータベース クエリを実行する方法が改善され、データベース クエリがキャッシュされるようになりました。これは、同じデータベース クエリが複数回実行された場合、結果がキャッシュから読み込まれることを意味します。永続的なオブジェクト キャッシュを使用している場合、これは、キャッシュが無効になるまでデータベース クエリが再度実行されないことを意味し、データベースへのクエリが大幅に少なくなります。

 
【参考】Improvements to WP_Query performance in 6.1
https://make.wordpress.org/core/2022/10/07/improvements-to-wp_query-performance-in-6-1/

「DB Cache Reloaded Fixプラグイン」みたいなものでしょうかね? 詳しくは確認しないとなのですが やな予感しかしないです。
いろいろ改造している場合は「キャッシュをグローバルに無効」にしといた方が安心かもです。

 

非推奨になった関数

添付ファイル関連
wp_get_attachment_thumb_file

ブロックスタイル関連
_wp_multiple_block_styles
wp_typography_get_css_variable_inline_style

グローバル用語関連
global_terms_enabled

翻訳関連
_get_path_to_translation
_get_path_to_translation_from_lang_dir

 
 

おまけ

WordPress4.0以下のセキュリティアップデートの削除

WordPressでは過去のバージョン(3.7以降)でもセキュリティアップデート(マイナーバージョン)をしていましたが
今回、WordPress4.0以下のバージョンでセキュリティアップデートをしなくなりました。
 
【参考】Dropping security updates for WordPress versions 3.7 through 4.0
https://make.wordpress.org/security/2022/09/07/dropping-security-updates-for-wordpress-versions-3-7-through-4-0/

 

クラシックテーマ用のブロックベースのテンプレートパーツ

クラシックテーマはブロックベースのテンプレートパーツのサポートを追加できるようになりました。
つまりクラシックテーマでもヘッダ/フッターはフルサイトエディタで変更できるようになるということです。
 
【参考】Testing and Feedback for using block based template parts in classic themes
https://make.wordpress.org/themes/2022/09/12/testing-and-feedback-for-using-block-based-template-parts-in-classic-themes/
 
【参考】Block-based template parts for Classic themes #42729
https://github.com/WordPress/gutenberg/pull/42729

 

WorPress6.2で TwentyTwelve ~ TwentySeventeen の各テーマに GoogleFonts をバンドル

次のメジャーバージョンアップ(WorPress6.2)で Googleフォントを、Googleフォントサーバーを使用するのではなく、テーマ自体から提供するようになるもようです。
 
どうしてそうしたのかの説明も書いています。
【参考】[Twenty Twelve to Twenty Seventeen]: bundle Google Fonts in each theme
https://core.trac.wordpress.org/ticket/55985
 
【参考】German Court Fines Website Owner for Violating the GDPR by Using Google-Hosted Fonts
https://wptavern.com/german-court-fines-website-owner-for-violating-the-gdpr-by-using-google-hosted-fonts

 
「Webfonts API」を使うのかな?とも思っています。
【参考】Webfonts API: Ongoing Roadmap #41479
https://github.com/WordPress/gutenberg/issues/41479

 

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WP Multibyte Patch

毎回 言いますが WordPress5.0から 必須のプラグインで 日本語版パッケージに 付属してた「WP Multibyte Patchプラグイン」は含まれなくなっています。
だいたい いけるようにはなってますが 日本語で使う場合は やっばり必ず 最新版をインストール → 有効化 してくださいね。
 
【参考】WordPress 5.0 利用開始前に知っておくべきこと
https://ja.wordpress.org/2018/11/04/things-to-know-before-using-wordpress-5-0/
 
WP Multibyte Patch プラグイン
https://ja.wordpress.org/plugins/wp-multibyte-patch/
 
WP Multibyte Patch – EastCoder;
https://eastcoder.com/code/wp-multibyte-patch/

本家版、日本語版 WordPress のマルチバイト文字の取り扱いに関する不具合の累積的修正と強化を行うプラグインです。英語圏で作られた WordPress を日本語環境で正しく動作させるために必要となる機能を網羅していますので、なんらかの対策を行っていない場合は導入をおすすめします。

 
 

バックアップとってね

メジャーアップデートでは必ずバックアップをとるようにしましょう。ファイルとデータベースのバックアップは必ずとるようにしてください。
 
【参考】
WordPress のバックアップ – WordPress サポート
https://ja.wordpress.org/support/article/wordpress-backups/

できれば 本番のバックアップから テスト環境 を作って動作テストをする事をお勧めします。

 
 

ダウングレード

新しいメジャーバージョンのWordPressがリリースされて すぐにバージョンアップしても、今使ってるテーマやプラグインが対応していなくて なんかおかしい場合がよくあります。

こんな時は、対応してくれるまで ひとまず変更前のバージョンのWordPressに戻す という方法もあります。
※今使ってるWordPressのバージョンくらいは覚えといてくださいね。
 
【参考】WP Downgrade | Specific Core Version
https://ja.wordpress.org/plugins/wp-downgrade/